INTERN憧れのおとなに会いに行った学生に密着!
“あっちゃん”こと森本さんが会いたいと思ったのは、パナソニックで初の女性役員となった宮井さん。これから社会に出ることに悩みはじめた森本さんは、様々な大手企業で活躍する宮井さんに、女性としての働き方や生き方まで、一歩踏み出す勇気となるヒントを見つけに行きました。
INTERN憧れのおとなに会いに行った学生に密着!
“あっちゃん”こと森本さんが会いたいと思ったのは、パナソニックで初の女性役員となった宮井さん。これから社会に出ることに悩みはじめた森本さんは、様々な大手企業で活躍する宮井さんに、女性としての働き方や生き方まで、一歩踏み出す勇気となるヒントを見つけに行きました。
こんにちわ。いらっしゃいませ。
森永製菓の宮井と申します。
宜しくお願いします。
大阪国際大学の森本といいます。
宜しくお願い致します。
どうぞどうぞ。早速なんですけど、どうして会いたいおとなに私が選ばれたのかなって。
私、まだやりたいことが具体的に決まってなくて、漠然と企業に入りたいなぁと思ってたんですけど、なかなかそういう企業に入っている女性の方にお話を伺う機会もなくて…。調べていると、宮井さんの記事をいくつか見つけました。
そうですか。私、これをいうと歳がばれるんですけど、パナソニックで33年勤めて、吉野家や森永製菓で社外取締役をやっています。30数年ずっと企業人をつづけていますので、何かお役に立つお話ができればと思います。
ありがとうございます!
よろしくお願いします!
自己紹介シートを手渡す。
これは自己紹介シート?ふむふむ。
オリジナルのシートなんですね。
へー、すごい!英語スピーチコンテストで入賞したりしているんですね。
はい。高校生のときにちょっと…。
英語が好きでずっと続けていて。
英語は必須だからね。私は上手くないんだけど、入った頃よりほんとに環境は変わっていて、グローバルに国境を越えていろんなお仕事があるので、必須。
お仕事で英語を使うことってありますか?
今の立場ではあまり使うことはないんですけど、パナソニックのときはやっぱりありましたね。でも私はそんなに上手ではないので、都度、読む練習をしてというような感じで。もっとやっていたら良かったなっていう中のひとつに、英語はあります。
具体的には、外国の企業と取引をしたりするといったことですか?
そうそう。交渉できるっていうほどではないので、会話ぐらいでしたけどね。
それはずっと続けるべきですよね。
がんばってください。
がんばります!
大学を卒業されてパナソニックに入社されたんですよね。その理由を教えていただいてもいいですか?
男女雇用機会均等法って聞いたことありますか?
あっ、はい!聞いたことあります。
1986年とかで、私が就職したのはその前だったんですね。男女平等っていう条件は少なかったんです。女性はまだ働くなっていう感じ。けど私はたまたま家政学部食物学科だったので、食に関するニーズはあったんです。食品メーカーに行こうっていうのはあったんですけど、大学でそれを選んだのは、「家庭の風景」が好きだったんです。家族で食卓を囲む、こういうことが幸せの源かなっていうのがあったので、家庭料理に関わるお仕事がしたかった。たまたま大学と松下電器で共同研究をしていたので、ご縁があって就職することに。家庭用の調理器具をつくるお仕事があったんです。
へー、なるほど。
大学を選ぶときから、そういう家庭料理に興味があったんですね!
そうそう。大体そういう学部選ぶ子って作ること、食べることにすごく興味があるから。そういう食に関わるお仕事に就きたいとは、はじめから思ってましたね。
ビジョンみたいなものってありましたか?
そういうことはすこし考えつつ、だけど女性が働く時代ではなくて。それに私は今こうして働いていますけど、キャリアウーマン志向が強いわけではなかったんですね。就職はしたいとは思ってましたけど。当時は入社して3年で寿退社が常識。わたし自身も子どもが大好きなので、それなりに働いたあとは、ちゃんと家庭に入って…ぐらいにしか思ってなかったんですね。
へー、すごく意外です(笑)。
でしょ(笑)。それはたぶん、仕事がおもしろかったからなの。
それは入ってすぐからでしたか?
ううん。すぐではないかな。ほんとに仕事のやりがいを感じ出したのは主任になったころですね。でも、仕事っておもしろいかなっていうのはそれ以前にも感じていて、自分が担当した商品がお店に並んでいるのよ。友達の家行っても、炊飯器や調理器を使ってくれている。これってすごくない?って。大学を卒業して何年も経っていないし、たいした人間でもない。けど組織の一員としてこんな大きな仕事ができるんだっていう実感がありました。
いろいろ記事を拝見していて、生活者の視点を大切にしていらっしゃるんだろうなと。どういう風にアイデアが浮かんでくるんですか?
そうですね。生活者の目線に合わすってことは非常に大事なことだと思っています。オンとオフを切り替えるって話がよくありますけど、私の場合は切り替えられないんですよ。だからふつうに生活しているなかで、もっとこうしたらいんじゃないかって思うことが多くて。だからって休んでないわけではないですよ。常に生活のなかで、アンテナは張っているんですよね。
プライベートもずっと仕事のことを考えるって、ストレスにはならないものですか?
やりたいと思っていた食に関する職種、商品開発が楽しかった。その時点で楽しめていたのかなと思います。 仕事って、気づかなかった自分の可能性を分からせてくれるんだと思います。私にもこういうことができるんだって。立場が上がっていくと、どんどん大きな仕事を任されるようになっていくんですね。たとえそれが上手くいかなかったとしても学ぶ機会にはなる。学生のときってほら、試験の結果が点数で出るじゃないですか。勉強すればするほど点数って上がっていく。ちょっと似てるかもしれないですけど、会社はもっと長い時間軸で成長してるって感じることがある。それが仕事なんです。
それはまわりから言われることなく、
自分で感じることができるものですか?
そうそう。実感できるものだと思う。よくキャリアデザインで出てくる自己実現っていう言葉があるじゃないですか。それと似てるのかもしれませんね。そういう機会を仕事が与えてくれて、上手くいかないときもあるけれど、努力を積み重ねていくと、成長を実感できる。
そういうものなんですね。まだ実感はないですけど、テストをがんばっていい点がとれると、あーがんばってよかったなーって思います。自分が成長してるなーっていうのはまだわからないですね…。
会社に入る、お仕事するっていうのも同じだと思うんですね。やりがいを持ってやってると成長できますし。それがないと前向きにとらえていけないと思うんです。
やりがいって、達成して感じるものですか?
プロセスのなかで感じるものですか?
両方。両方あります。仕事も成功することばかりではないので、失敗してもプロセスのなかで学ぶこともあります。
なるほど!失敗したら落ち込みますか?
落ち込みますよー、ほんとに。なんてアホなんやと。それでも自分に言い聞かせていたのは、同じ失敗は繰り返さないってこと。1回は誰にでもあるじゃないですか。けど、2回・3回はダメだと思ってました。
上司の人に怒られるんですよね…
どうやって切り替えますか?
私、切り替えは上手な方かもしれません。けど若いときは上手じゃなかった。けどやっていくなかで、上手くなってきましたね。怒られるじゃない?そのときに自分のこういうことが悪かったなって反省できていたら、次こうやればいいって思って前に進んで行くわけなんですね。そこが大事だと思います。
私、失敗するのを言い方悪いですけど、びびってしまいます。どうしても、ひきずってしまうんですね。
みんな、はじめはそうなんですよ。前に進んでいくためには切り替えるのが大事。仕事って後ろには進まないので、切り替えないと前に進まないし。大丈夫ですよ。私も20代の頃はどうしよどうしよって感じだったから。
怒られるって、怖いじゃないですか…。
まぁね。けど、怒られたって、自分が悪かったと反省したなら、怒られたことが次につながると思うようにした方がいいですよ。長いことかけて、私はそうなってきました。
宮井さんが載っていた記事に、オーブントースターのタイマーの付け方で設計者と結構食い違ったっていうエピソードが掲載されていたことがあって。
それ、どっから見つけたん(笑)?
当時はしょっちゅう設計者とやりあっていました。オーブントースターって昔はタイマー15分しかついてなかったんです。トーストを焼くって2、3分じゃないですか。けど高機能オーブンを作るっていうコンセプトだったので、グラタン焼いたり、焼き芋焼いたり、調理の幅を広げたんです。じゃあ15分、20分では足りないですよね。設計者がお客さんに2回まわしてもらったらいいって言うから、それはないやろって、言い合いしました(笑)。
そのときは、どういう風に言うんですか?
もちろん、消費者目線で。そこがブレるとダメですよね。設計者は設計者で大変な手間がかかる。何のためにそれをするのかっていうのはブレないように主張してました。
意見をぶつけ合うって、なんていうか、最終的に相手が折れてくれるものなんですか?
消費者の立場からしたらそうだよねって、分かってくれたらいいですけど、そうじゃないケースもありますよね。組織で働いているので、上司がいろんなリスクや可能性を見て判断することもありますね。
そういう話し合いをするときに心がけていることってありますか?
真正面から否定することはしないです。設計の方の思想もあってのことなので。相手も考えや立場があるので。まずは相手を尊重したうえで、でもねって、消費者の視点にたったらこうですよね。今の組織はこういう立場だからこういうことですよねっていう風に持っていきます。そこらへんはうまく交渉しないとですよね。
女性だからって、なめられているって言ったら変ですけど、そういうのってありましたか?
うーん。職場に恵まれたのかもですけど、私はなかったですね。あの時代はそんなこともあったかもしれませんけど、一専門家としてみなさん尊重してくれたので、すごくやりやすかったです。
お子さんが生まれたときに支援制度などを利用して、ずっとお仕事を続けていらっしゃったんですよね?
育児休暇制度は使いましたね。でもやっぱりそんなに子どもを産んで働く人は少なくて、出産で辞める人が多かったです。
お仕事を辞めようというのはなかったんですね。
すこしは悩みましたけど、なかったですね。子どもが4ヶ月のとき、主人がイギリスにいたので、子どもと一緒に3ヶ月間向こうで過ごしました。そのあいだ、情報が絶たれていたので、すごく考える時間があったんです。子どもは、かわいくて仕方なかった。寝顔を見ながらこの子をおいて働いていていいのかな?ってよく考えたんですね。けどやっぱり、その時点では辞めるっていう選択肢はないよなって。大変だろうけど、やってみてどうしてもダメだったらそのとき考えようって思いました。
その選択は間違ってなかったと思いますか?
そうですね。子どもはどう思っているかわからないですけど…(笑)。
子育てと仕事の両立ってすごい大変だったかと思うんですが。
私は子どもができて、すごい安定したと思うんです、精神的に。なんていうか、結婚していないときの不安定さと比べると、だんだん自分の人生が確定していくわけですね。そういう意味での不安感、曖昧さってどんどんなくなっていって、より具体的な現実を目の前にするわけですね。やっぱり子どもという存在が、自分を強くさせるんですね。
精神的に…
それはお母さんになる自覚というか…
うーん、会社でイヤなことがあるとするじゃない。けど夜、子どもの寝顔を見てると、「まっいいか」って忘れる。この子のためにがんばろって。妙な割り切りと強さっていうのは、出産を機に出てきたかなと思います。両立っていうのはほんと割り切らないと大変だと思うんですね。
仕事をしているときはもちろんお子さんをどこかに預けていたりしたわけですよね?
保育園にね。会社から近いところにあったので、20時まで延長で預かってもらって19時ぐらいに終えて、迎えに行くという。娘は保育園の主みたいになっちゃってましたね(笑)。ご飯食べて寝かしつけてから、夜にまた残った仕事っていう日々でした。家で仕事ができるっていうIT環境がなかったから大変でしたね。
家に帰ってからも仕事だったんですね!その生活って苦ではなかったですか?
大変でしたよ。大変でしたけど、それ以上に仕事のやりがいを感じてたから、別に大丈夫でした。そこにいきつくまでに仕事のやりがいを感じていたので、どんなことがあってもやりきりたいっていう思いが強かったですね。まぁ20年前ですからね。今は状況が変わってきていて、女性も子育てしながらまわりの協力もあるので働けるようになってきていると思いますよ。
ミーティングの時間も早くに変えてもらったりなどあったそうなんですが、それって自然とまわりが変わっていったんですか?
そうそう。職場にほんとに恵まれていて。早く帰りたかったので、私が出る会議は早くに設定してくれました。たまに残っていると「なんか問題あったのか」って上司が心配してくれるぐらい。けどそれって、私は子育てしていたけど、早く帰ろうと思ったら誰でも帰ることができるんじゃないかって思うんですね。
みんなで力を合わせてれば…
そうそう。そういうことなんですよ。
パナソニックのあと、「くらし研究所」の所長になるんですけど、そこは8割が女性だった。子育て中の方が3割。みなさん帰るのが早いんですよ。けど、生産性はすごく高かったんです。残業もしていないですし。
すごい効率だったんですね!
何かの文献で見たんですけど、子育て中の女性の生産性が一番高いって。
へー…すごい!
仕事を終わらせなきゃならない時間が絶対に決まるじゃない?だからその中で全部決めてやるので、生産性が高くなるんだと思う。子育て中の女性もいいところいっぱいあるんですよ。
なんだかそれ聞いて、うれしくなっちゃいました。働くにしろ結婚にしろ、まだ何も実感はないんですけど。
うん。だからみんなどんどん結婚して子ども産んでいいと思います。
私が言いたかったのは、結婚したら仕事ができない、子ども産んだら仕事ができないっていう時代じゃなくなってきているってこと。女性が働く環境は整ってきているっていうことなんです。
大企業も中小企業も一緒ですか?
いろんな意味でインフラは大企業のほうが整っているかもしれません。だけど、国がそれを目指してやっているので、中小であっても整ってくると思いますよ。
あと、海外に出たら、日本って変だと思うの。ジェンダーギャップ指数って聞いたことありますか?
いえ、聞いたことないです。
女性をうまく社会に活かせていないっていうことを示す数値なんですけど、日本は100いくらある国の中で、101番目なんです。昔から就業率も低いし、働いていない人も多い。海外に行くと、女性が働くことは普通ですし、管理職もTOPも多いっていう状況。日本人の責任者の女性って少ないわけですよ。パナソニックのとき、中国、タイ、マレーシアの現地に行くと、女性の事業部長って初めてですって言ってくれて驚かれる。東南アジアって女性が一生懸命働く人が多い。そういう意味では海外に出ると、日本って遅れてるなって思いますよ。
今、取締役というお立場で、女性って一人だけですよね。男性ばかりの中でやっているなかでやりにくいことはありますか?
パナソニックも男性が多い会社だったので、私はずいぶん免疫があるんですね。女性はいませんけどもまったく気にせずやってます。女性としてではなく、ひとりの取締役としてやっている感じですかね。
ガツガツと。男性側も認めてくれているわけですね。
逆に、向こうのほうがやりにくいんじゃないかって、気にすることはあります。けど、あんまりないかなって思いますよ。
役員になられたときって、不安や責任は感じましたか?
それはいつも昇格すると、感じています。自分より前に女性はいなかったので、より自分自身を律していかないとっていう強い気持ちはありましたね。
宮井さんご自身としてはどういう部分で評価されてきたというか、役員に選任されたとかって思う部分はありますか?
女性を登用していかないといけないっていう会社の経営戦略が明確にありましたので、やっぱりその一環であることは事実だと思います。けど誰かが道をつくらなきゃいけないわけですよね。わたしが事業部長になったときもそうですけど、お話をいただいたときはすごい悩みました。じゃあ、その誰かに自分は挑戦しようって。
挑戦しないでいるっていう選択肢はありましたか?
もちろんその選択肢はあったわけですけど、自分はこのままでいいっていうことって、もしかしたら後退してしまうわけですよね。けど、前に進むことを選択したっていうことです。
そうなんですね!
いまのお仕事は楽しいですか?
楽しいですよ!知ってますか、この商品たち。森永に来て感動したことは、創業117年なんです。親子三代でお世話になっていますっていう人が結構いる。お客様からのお便りもいっぱいある。そのぐらい長く続いている会社なんです。これだけ古い、長く続いている会社ってすごくないです?
そうですよね!実際に森永でのお仕事ってどんなものがあるんですか?
取締役会に出て、基本的には会社の大事な決め事を議論して方向性を決めていくっていうことをしていますね。
今でも、ずーっと勉強ですね。勉強しないとわからない、知らないことだらけなので。勉強っていうのはずっと続くんだと思います。
新しいことを吸収する楽しさがあるということですか?
そうそう、楽しいですよ。有効なことを提案しようと思うと、知らないと提案できないじゃないですか。やっぱり立場上、勉強しないと達成できないこともあるので、それが苦だとこういう立場になっていないと思いますね。
楽しく働くコツってありますか?
うーん、なんていうのかな。職場って、チーム。人間関係、雰囲気がつまらないと、働く気が起こらないと思うんですね。そこの雰囲気を私は大事にしていたかなと思っていて。それをよくするには、コミュニケーションだと思います。
特にこうした、とかはないんですけど、お互いを尊重する、思いやれる、ありきたりの言葉ですけど、そういう気持ちを持って組織のなかにいることが大事だと思うんですよね。
私は、先輩と付き合うのが苦手で。宮井さんはどうされていますか?
私、古い人間なのかな。目上の人と接するときはなんていうんですか、丁重に学ばせていただくっていう気持ちではいるかな。
あまり気を遣っていると向こうも距離感を気にしたりとか。そのへんの調整が難しくて…。
考えすぎず、素直になるっていうことが大事かも。謙虚な気持ちを持っていれば、素直でいい。そしたら周りも許してくれると思います。
松下幸之助が、記者会見のときに何が難しかったですかっていう質問に、「素直になることです」っていう映像があって。あれだけ繰り返し言っているのに、そんなに難しいんだなって、人間の本質をみたなと思ったんです。たしかに、本当に素直になるっていうことをどこまで突きつめるかっていうのもあるけど、人間は欲の塊ですし、200%素直になるっていうのは難しいことですけど、言い聞かせているんですよね。周りに言って、自分に言い聞かせているんです。
これからやってみたいこと、挑戦したいことってありますか?
もともと食べることに興味があったので。森永製菓、吉野家、加藤産業などの企業と関わっていて、やっぱり食の産業っておもしろいなっていう実感があって。だからもっと勉強して深く深く知りたいなって思っています。貢献していけたらなって。
個人的なことなんですけど、進路、就職とかをどうしたらいいかって決めれてなくて。パナソニックが地元企業なので、興味があるんですけど、これがやりたいからっていうのは特にないんです。就職する企業を決めるときにどういうことを大切にしたらいいと思いますか?
就活って大変みたいなことを最近聞きますけど…娘がちょうど大学3年生、自分が何をしたいのかを考えなさいとよく言っています。そうは言われてもまだ何がしたいかって難しい。自分がこういう仕事に興味があるって本当に思えるかどうか。会社のブランド名じゃなくてね。いまは終身雇用の時代でもないので、やっぱりジョブホッピング、転職っていうのもある。人材の流動が起こってくると思っています。日本は終社という言葉があったけど、これからは本当に自分が何をしたいのかっていうことをコアに持っていることが大事だと思います。
自分がしたいことと、できることって違うと思うんです。それはどっちを優先したらいいでしょう?こういうことやってみたいって思ったりするんですけど、実際自分にできるのかなって思っちゃったり…。
それは心配しすぎなのでは(笑)?考えすぎず、やりたいことを優先で、ぜんぜんいいと思いますよ。できることだけ、っていう堅実なことじゃなくて、若いんだから、なんでもやったほうがいいと思います。
がんばってみます!
あと、みなさんに聞いているんですが、おもしろいおとなってどういう人だと思いますか?
うーん、自分の生活を楽しむ事の出来る人っていますよね。暗そうにしてるよりは楽しそうに暮らしている。
プライベート、仕事関係なく、楽しんでいる。
そう。私の場合は仕事を楽しんできましたけど、そうじゃない人もいるわけですよね。別にそれはその人が決めることで他人が決めることではない。嫌や嫌やで一生過ごすことって幸せじゃないですよね。
なるほど!
最後に、学生時代にこういうことやっていればいいよっていうのがあれば教えてください。
海外留学など世界に目を向けるっていうことを学生の時間があるときにどんどんチャレンジされたらいいんじゃないかなと思います。逆にいかに日本が素晴らしい国かっていうのもわかりますし、充分じゃないところも見えてきますし。大きな視野が持てると思います。だから、学生のときから海外に行くことはすごくいいことだと思います。
今日はお時間いただき、ありがとうございました!
ありがとうございました。大丈夫よ。
がんばってください。
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