探究授業のここがスゴい!
大阪国際大学短期大学部幼児保育学科と昇陽高等学校幼児教育進学専攻が
共同で開発した「保育者を目指す人のための探究型授業」です。
現在の保育現場の課題に対して問いを立て、園児に提供するプログラムを考えます。
そして実際に幼稚園で園児の前で実施することで
自らが立てた問いの答えがどうだったのかに気づくこと、
今後の学習の中で新たな問いを見つけ出すことを目指します。
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ここがスゴい①
現在の保育現場の課題を問う
保育現場の現実を理解し、どうしてそんなことが起こったのだろう?どうすれば解決するだろう?といった問いを立て、実際に課題に取り組んでみる授業です。この経験を今後の高校・短大での学びに繋げていきます。
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ここがスゴい②
幼児教育専門家が、様々な視点で指導
幼児教育進学専攻担当の高校教諭、保育・美術・音楽などを専門とする短大教員、日々保育の現場で園児を教育する幼稚園教諭が一体となり探究授業が運営されます。様々な専門分野の視点に触れることで、これまでは考えたこともなかった気づきが生まれます。
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ここがスゴい③
探究の舞台は実際の幼稚園
園児300名を有する大阪国際大和田幼稚園で、高校生が考えたプログラムを実施します。自分たちの想いが伝わるのかワクワクドキドキの時間です。園児たちと自由に触れ合う時間も用意されています。
社会(幼稚園)に「問う」から始まる「探究」。「たしかめ」「やってみて」つかまえる。社会と自分とのつながりを感じることができる授業です。
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プログラム1
『保育現場の現実を知る』
子どもたちはどんな時にケンカするのだろう、好き嫌いを無くすにはどうしたら良いのだろう。例えばその理由を考えることから探究授業はスタートします。
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プログラム2
『問いを立てる』
グループに分かれて、子どもたちに何を伝えたいのか、どんな方法で伝えるのか考えていきます。「それってどういう意味?」「なぜそう思うの?」「それってホント?」「もしもそうだとしたら、どういうことになる?」などあーでもない、こーでもないと考えて、考えて、考え抜いていきます。
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プログラム3
『現場に行くための準備をする』
製作物を作ったり、発表の練習をしたり、「どうすれば伝わるのかな」って考えたことを表現する方法を学んでいきます。
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プログラム4
『幼稚園でプログラムを実施する』
実施前のドキドキと、子どもたちを見た時のワクワク!高校生たちは自分たちの想いが子どもたちに伝わる瞬間を体験します。
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プログラム5
『振り返り、これからの学習に繋げる』
子どもたちと触れあってみて、自分たちの問いは正しかったのかを考えてみます。そうすると新たな問いが生まれ、これからの学びに繋がっていきます。







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保育を学ぶという事は、自身の心の成長にも繋がります。成長した心は子ども達を育て、また、子どもたちの心が自身を育てます。子どもは未来を担う宝物です。保育者は、子どもたちに寄り添って、楽しんだり悲しんだり、心が揺れる仕事です。心が揺れることによって、悲しいことも、楽しいことも、全てを受け止めて成長できることが、保育者ならではの魅力だと思います。
大阪国際大学短期大学部 幼児保育学科 角地 佳子 先生
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共に「探究」した昇陽高等学校の皆さんへ
「自己探求」から始まり、子どもたちに思いを寄せ、「子どもたちに伝えたいメッセージ」を作品にしました。「保育の道に進みたい」と語りながら作りあげ、大阪国際 大和田幼稚園の子どもたちの前で、発表をやり遂げた姿は素晴らしかったです。子どもたちに囲まれて一番の笑顔になった皆さんに、「保育の未来」を見たようで胸が熱くなりました。将来の夢への着実な一歩になったことを嬉しく思います。大阪国際大学短期大学部 幼児保育学科 吉田 貴子 先生
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本校の進学コース(幼児教育進学専攻)は、大学や地域との連携により、子どもたちと触れ合う機会をいただき、保育士のみならず、幼稚園教諭や小学校教諭も視野に入れ、多角的に幼児教育分野に対応できる人材を育成することを目的としています。今回の探究授業では、子どもたちに「伝えたいこと」を伝える方法について、自ら考え、答えを出し、実行する、という過程を経て、生徒たちは、多くのことを学び取ったと感じています。将来保育者として子どもたちと接していくなかで、この貴重な経験を活かしていってくれることを期待しています。
昇陽高等学校 進学コース(幼児教育進学専攻)コース長 岸上 起代子 先生