『おとなインターン』OIU学生 金庫 綾音×NPO法人 RCB大口夢 高橋 隆一さん

  1. なぜ、その人に会いたかったのか?
  2. この仕事のやりがいとはなんですか?
  3. 楽しく働くために必要なことはなんですか?
  4. 面白いおとなとはどんな人ですか?
  5. 取材を終えて

01 なぜ、その人に会いたかったのか?

会いたい大人を考える時のキーワードが「貢献」であった。本業や私生活がある中で、何か人に「貢献」をしたいと思っていたので、地域活性・子育て支援を目的に食事の提供という「貢献」をしている高橋さんにお話を聞きたかったから。

02 この仕事のやりがいとはなんですか?

高橋さんが思う地域食堂のやりがいは、子どもたちの笑顔が見れること、そして地域食堂を利用するようになってから食べ物に困らなくなったと聞くことでした。「ありがとう」というお礼の言葉も、もちろん嬉しいことだが、目に見える変化が出た時が、この活動をしていて良かったと感じる瞬間とのことでした。食堂を利用した子どものご両親から、「子どもが安全な楽しい場所で食事をしていると知って、私も安心して仕事をすることができる」という声が届くこともやりがいの一つとのことでした。高橋さんは、利益や見返りを求めるのではなく、本当に自分がしたいことを全力で楽しんで取り組み、その結果みんなが笑顔になる、これが地域食堂のやりがい・魅力であるとのことでした。

03 楽しく働くために必要なことはなんですか?

利益や見返りを求めるのではなく、本当に自分がしたいことを全力で楽しむこと、これが楽しく働く上で必要であるとのことでした。そのためには覚悟が必要になる。その覚悟というのは改めてするものではなく、必然的にするもので、一番大切なことは、本当は自分は何がしたいかを明確に持つ。そして、そのしたいことを実践するのみということを教わりました。高橋さんが考えるに、利益を前提に毎日同じことを繰り返しような働く日々は、つまらない働き方であり、それよりも日々変化がみられ、やりたいことを全力でする方が楽しい働き方だと述べてました。

04 面白いおとなとはどんな人ですか?

「自分がやりたいことを好き勝手にしている大人」が面白い大人であるとおっしゃっていました。仕事やお金に追われる日々を送る人よりも、自分がやりたいことをして生活している方が楽しそうで面白い。しかし、やりたいことだけをただやっているだけでは家族や周りの人に負担をかける可能性もあり不十分。自分で自分の生計を立て、そのうえで環境を整えやりたいことをする。それが、高橋さんが最も魅力的であり、なおかつ面白いと思わせる大人であるとのことでした。

05 取材を終えて

私は数年前から何か「貢献」をしたいと考えていましたが、今回のおとなインターンの取材を通して「貢献」に対するイメージが変わりました。貢献すると聞くと、自分の時間や身を削る、時には自分の経済的な面も削ることになるというイメージでした。人に貢献するということは、つまり自己犠牲が必要だということ…それは間違ってはいませんでした。しかし、捉え方を変えることによって自己犠牲ではないことになるということが大きな発見でした。
高橋さんがおっしゃっていた言葉の中で、
「まず前提に自身の現状に満たされていて、なおかつ幸せだと感じていること。そのうえで、その幸せを次の人に分け与えることが大切である」「貢献するんだという考え方をして、どのような形の貢献を選ぶのではなく、本当に自分がやりたいことを楽しみながら全力で毎日行う、それが楽しく働く定義である」
という言葉がとても印象的でした。高橋さんは、自己犠牲に関して、どこまで犠牲を払うかの制限を設けない、それだけでなくどこまで人や地域に貢献するかの目標も持たないとおっしゃっていました。制限を設けることによって、貢献ではなくなって、つまらなくなってしまうからとのこと。目標を持つことは良いことだと思っていた私にとって、目標が制限になってしまうことやつまらなくなってしまう要因になることは考えもつかず、新しく刺激的考え方でした。今回のおとなインターンで得た新たな知識や考え方は、とても貴重なものであり、4月から社会人として働く私にとって、素敵な経験であったと私は確信しています。

(国際コミュニケーション学科 4年次生 金庫 綾音)

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