『おとなインターン』OIU学生 田村愛香 ×移動販売『まおちゃんのおつかい便』東真央さん
- なぜ、東さんに会いたかったのか
- この仕事のやりがいとはなんですか?
- 楽しく働くために必要なことはなんですか?
- おもしろいおとなとはどんな人ですか?
- 取材を終えて
01 なぜ、東さんに会いたかったのか
今の私と同じ大学三回生の時に,「買い物弱者」に目をつけた移動販売のビジネスをはじめたこと。私のおばあちゃんが住んでいる地域がまさに「買い物弱者」の地域であり共通点があったから。
02 この仕事のやりがいとはなんですか?
「買い物弱者」と呼ばれる人は、年を取りなかなかスーパーまで買い物に出かけることができない人のことです。
東さんは、そんな買い物弱者であるお客さんから「あなたがいないと生きていけない」といわれるそうです。実際に、東さんが届けてくれるお惣菜を日々の食事にされている年寄りの方は、東さんがいないと生活できません。人の役に立てること、仕事をしていてそこまでのことを言ってもらえることに、責任も感じるけどそれ以上のやりがいを東さんは感じているそうです。私も販売車に乗せてもらいお年寄りのお宅に伺ったのですが、東さんが来ることをみなさん楽しみに待っておられる印象がありました。仕事を休んでいる時でもお客さんのことを考えてしまうらしく、そのくらいお客さんのことを思って仕事をされていることが素晴らしいと思いました。
03 楽しく働くために必要なことはなんですか?
自分のことを必要としてくれる人がいると思うと仕事も楽しく感じるとおっしゃっていました。いくらハードスケジュールで忙しくても仕事を辞めようと思ったことはなく、お客さんが喜んでくれることがお給料のようなものだとおっしゃっていました。
東さんは大根1本でも配達します。それは、自分を必要としてくれる人がそこにいるからです。
これから高齢化社会で移動販売の利用者は絶対に増えてくると確信されていて、この仕事をできる限り続けていきたいとお話してくれました。
東さんに仕事をやらされているイメージはなく、とても楽しそうに働かれていると思いました。仕事中の東さんはキラキラしてみえ、自分もこんな大人になりたいと思いました。
04 おもしろいおとなとはどんな人ですか?
東さんにとっての面白い大人は、チャレンジする人だそうです。東さんが移動販売のビジネスを始めた時、周りにはやめておいたほうがいいと言う人のほうが多かったそうですが、唯一、お父さんとお祖母さんは応援してくれていたそうです。移動販売を始めた当初、売れ残ったお惣菜をお祖母さんが買って近所の人に配ってくれていたこともあったとおっしゃっていました。そういう人の支えもあって移動販売を今まで続けてこれたそうです。東さんは新しいことにチャレンジしたことで今ではやりがいのある仕事につけています。何事にも恐れず新しいことにチャレンジすれば、新しい発見ができることを教えてもらいました。
05 取材を終えて
初めて、大人の方にインタビューするとあってとても緊張しました。でも、会うと気さくに話してくれて車の中でもたくさんお話することができました。
お話の中で共通していたのは、常にお年寄りのお客さんを第一に考えているということでした。「ここのおばあちゃんは、息子さんが近くに住んでいる。よく様子を見に来てくれて安心だから週に1回だけ来ている。」とか「ここのおばちゃんは旦那さんが亡くなって一人暮らしだから話し相手がいなくて、行くとずっと話をする」など、お客さん一人一人の情報を把握して仕事をされていました。東さんにとって移動販売は仕事でもありますが、それよりもお客さんのことが大好きでやりがいを持っているから、どんなに毎日が忙しくても続けていけるのだと思いました。
また、ご家族が協力して仕事をされていることも印象的でした。移動販売を始めたきっかけは、お祖母さんのような買い物弱者がこの街にはたくさんいるからという理由でした。スーパーもBARも家族が協力し合って経営されていました。
大学3回生で「買い物弱者」に着目し、最初はお金を稼ぐビジネスとしてこの仕事を始められ、こんなにやりがいを感じる仕事になるとは東さん自身も思っていなかったそうです。東さんはお金ではない、もっと大切なものを仕事で見つけられていました。
楽しく働く上で、やりがいがいかに大切なのかを今回の「おとなインターン」で教えてもらいました。自分の就活に生かしていきたいと思います。
(グローバルビジネス学科 3年次生 田村愛香)
楽しく働く憧れのおとなに会いに行く
▽おとなインターン スペシャルサイト
https://oiuvoice.com/otona_