『おとなインターン』OIU学生 山本茉央 × 島根県 海士町長 山内道雄さん
- なぜ、山内さんに会いたかったのか
- この仕事のやりがいとはなんですか?
- 楽しく働くために必要なことはなんですか?
- おもしろいおとなとはどんな人ですか?
- 取材を終えて
01 なぜ、山内さんに会いたかったのか
私がもともと思っていた行政=固いというイメージだったものを変えてくれた海士町の取組。赤字を黒字に大幅に転換し移住者を多く集めているという先進的な地域で、改革の中心人物としてご活躍されている方です。黒字転換と移住者受け入れの、この二つを達成するためにどのようなアイディアを出されたのか。海士町のないものはないというコンセプトに至った理由などを聞いてみたいと思ったから。
02 この仕事のやりがいとはなんですか?
山内さんが町長の仕事を通じてやりがいや達成感を感じた時はどのような時ですか?との質問に対していくつか答えていただいた中で、特に私が印象に残ったことが三つあります。まず一つ目に、職員一人ひとりが積極的にアイディアを出したり、管理職の方々が自ら賃金カットを申し出るなど役場職員全体で島の活性化や財政について意識が変わった所です。意識の変化は島中に広がり、お年寄りの方からはゲートボールなど老人クラブ活動への補助金の辞退、バス賃金の値引きをなくすなどの申し出があったそうです。二つ目に、干しナマコやCAS凍結などの事業一つ一つが形となり表れてくるところです。三つ目に、高校時代に島留学をしていた方で、島に保育士が不足していると知り、将来は、保育士になって島に戻ってきたいと言ってくれ、現在、保育士になるため勉強を頑張られている方もいたり、高校の学園祭などの行事に合わせて島へ遊びに帰ってきてくれる方もいるそうです。
03 楽しく働くために必要なことはなんですか?
山内さんが考える、「楽しく働くために必要なこと」とはまず、チャレンジすることです。チャレンジをする人は光っている。チャレンジすればだれかが見ている。失敗とか成功とか考えるのではなくチャレンジ精神を持つことが必要な事です。挑戦をすることをやめれば、成長は終わってしまいます。先見の明を大事にしていつでも自分が責任を取る覚悟を持って決断しそして実行します。いくら頭の中にいいアイディアがあってもやらなかったら意味はありません。やらなかったら成功か失敗かわからないですよとおっしゃっていました。
04 おもしろいおとなとはどんな人ですか?
山内さんが考える面白いおとなとは「常に人との距離を置かない人」です。相手を嫌いや苦手だからと言って逃げず自分から近づいていき、誰からでも気軽に話しかけられる人。弱い人を痛めつけてはいけない。なおかつ、厳しさの中にやさしさがあること。そして、誰からも愛される大人です。実際、移動の際、山内さんは島の方たちと挨拶や話をされていたり手を振り交流されている姿を見た時、山内さんと島の方との距離が近くとても愛されていると感じました。山内さんの人柄も島の人たちに愛される一つの要因ではないのかと考えています。
05 取材を終えて
今回の取材を終えて私はチャレンジすることの大切さを山内さんから学びました。山内さんが赤字を恐れずにさまざまな事業の決定や後押しをしたように私も失敗を恐れずに多くのことに挑戦していきたいと思います。インタビューの際「山内さんの視点から見た海士町の魅力はどういうところですか。」と質問させていただきました。その答えに魅力は人です。この島のひとには人情があるのです。と誇らしげにおっしゃっていました。海士町のコンセプトの「ないものはない」には、あるもの探し、あるものに磨きをかけるという意味が込められているそうです。
インタビューを終え私も山内さんのように気軽に話しかけられ、地域に貢献できるような行政職員になりたいと思いました。誰のために仕事をしているのか。仕事があるから来たのではなく仕事を作るために来たと考える。自分が住んでいる地域を好きになるのが一番というアドバイスもいただきました。
最後に今回の企画に参加できて本当に良かったと思います。おとなインターンにチャレンジするにあたって不安になることも多くありました。100人アンケートでは人見知りということもあり、心がなんども折れそうになりましたが、頑張って目標を達成することができました。私にとって全てがとてもいい経験になりました。ありがとうございました。
(グローバルビジネス学科2年次生 山本茉央)
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